毎日、美しい眺望を楽しみながら家事ができる対面式キッチン。既製のシステムキッチンに、トラスト建築工房でストックしていた杉の一枚板を用いた造作ダイニングテーブルを組み込んだ。白樺を用いた照明もトラスト建築工房の造作
暮らしの理想を全て叶えた
全館空調の眺めの良い住まい美瑛町 Iさん宅夫婦40・30代、子ども3人
目の前に連なる十勝岳連峰、足元には緑あふれる森と田園。その絶景に魅了されたIさん夫妻は、2020年に80mの高低差を持つ傾斜地を購入しました。東京に住んでいたIさんはかつて「プロを目指すほど、スノーボードにのめり込み、大雪山系・旭岳にもよく訪れていた」といいます。そして、お子さんの小学校入学を機に、旭岳に近い美瑛町に移住。市街地で仮住まいをしていました。永住の地を得たご夫妻は、東京の設計事務所に新居の設計を依頼。プランづくりでIさんは、恵まれた眺望を楽しめる居心地のいいLDKや造作サウナ室の設置、奥さんは効率の良い家事動線や収納計画などを希望しました。
「現地での施工は美瑛の冬を熟知している地元の工務店に依頼したほうがいい」と建築士に勧められ、友人の紹介でトラスト建築工房に相談。高木社長は工事計画を進める中で、採用予定だった床暖房からエアコン1台で通年快適な室内環境を保つ全館空調システム「コンフォート24」への変更を提案。「また、美瑛の冬に適した性能向上を図りながら、全体の建築コストが抑えられるように調整をしてくれました。施工中もより住みよい家にしたいと、現場で何度も微調整を重ねてくれました」と、Iさんは笑顔で振り返ります。
2023年11月、本格的な冬の訪れの前に新居が完成。「全館空調は、ランニングコストの負担感がないのに、空気感や湿度が一年中安定しています。冷暖房していることを忘れるほど快適です。トラスト建築工房のおかげで、総合点の高い家づくりができました」と、Iさんは満足そうに話してくれました。
白を基調にしたLDKに、ウォールナットの無垢床と色みをそろえた現しの梁が重厚な雰囲気を添えている
屋根なり天井まで延びる吹き抜けと大開口が心地よい開放感を演出するリビング。その一角には、災害時の備えとして薪ストーブを設置した
通路幅をゆったり取ったキッチン。背面には容量たっぷりの収納カウンターや食品庫も設け、使い勝手の良さとすっきりとした雰囲気を両立させた
Iさんのたっての希望で浴室に隣接してホームサウナを造作。熱源の薪ストーブは友人からの贈り物。ベンチの高さや窓の位置など、施工中にIさんと高木社長がじっくり話し合って決めたことも、家づくりの良い思い出に
トラスト建築工房の提案で高性能トリプルサッシを採用した4連の大開口からは、この地ならではの絶景を一望できる。「額縁のような窓から見る景色は、一期一会の絵画。毎日見ても飽きません」とIさん
屋根なりの高い天井を生かし、ロフトを設けた子ども室。「子どもたちが自然とリビングに集まるよう、コンパクトなつくりに徹しました」とIさん
寝室にもロフトを設置し、下部を収納スペースとして活用。ベッドボード代わりに床材を腰壁のように張り、間接照明を設えた
個室を集約した2階のトイレは、造作本棚を設え図書館のようなつくりに
全館空調「コンフォート24」の空調ユニットは水まわりへの裏動線に設置。日常のメンテナンスはフィルター交換のみととても簡単。ユニットで適温・適湿に整えられたきれいな空気が、ダクトを通じて各部屋に送られている
家族用玄関は、裏動線で洗濯室や洗面脱衣室、浴室へつながっている
リビングと玄関収納、家族用玄関への動線の起点となる玄関ホール。玄関の壁には、床と同じウォールナットの無垢材を張ってアクセントに
最大9mの高さから45度の傾斜を付けた片流れの屋根が印象的な外観。当初の計画では、雪がたまりやすいM字型の屋根だったが、トラスト建築工房が「後々のトラブルを防ぐために」と、シンプルな片流れ屋根を提案した
玄関と反対側に設けた裏口にはウッドデッキを設置。裏口は造作サウナに隣接し、夏は水風呂を設えて「ととのい場」として活用している
恵まれた眺望に向かって大きく開いた横長のフォルムや鎧張りにした道南杉とガルバリウム鋼板を組み合わせた外壁がモダンなIさん宅。